エアコンを毎日のように使っていると、冷暖房の効きが悪くなったり、なんとなく空気が重いと感じたりすることはありませんか?その原因、もしかすると「フィルターの汚れ」かもしれません。
エアコン内部のフィルターには、空気中のほこりや花粉、雑菌などが日々たまり続けています。放っておくと、冷暖房効率の低下やにおいの発生、電気代の増加など、さまざまなトラブルの原因になる可能性があります。さらには、アレルギーやぜんそくなど健康面への影響が出ることも。
でもご安心ください。フィルターのお手入れは、実はちょっとした手順さえ押さえておけば、誰でも簡単に行えるものです。
この記事では、フィルター掃除の必要性や放置によるリスク、適切な掃除の頻度、具体的な手順とコツまで、わかりやすく解説します。エアコンを長く快適に使い続けるために、ぜひ参考にしてください
フィルター掃除を怠るとどうなるか?
エアコンのフィルターを掃除しないまま使い続けると、さまざまな不具合やトラブルが起こる可能性があります。ここでは、放置することで起きやすい影響や、知らないうちに発生するリスクについてご紹介します。
効きが悪くなる・冷暖房が弱いと感じる理由
エアコンのフィルターには、部屋の空気を吸い込む際にほこりや花粉、ペットの毛などの微細な汚れをキャッチする役割があります。フィルターが目詰まりすると、空気の吸い込みがスムーズにいかなくなり、冷たい空気や暖かい空気を効率よく送り出せなくなってしまいます。
その結果、設定温度にしてもなかなか部屋が快適な状態にならず、「なんだか効きが悪い」と感じてしまうのです。風量が弱くなることもあり、体感的にエアコンの性能が落ちたように思えてしまう原因になります。
においやアレルギーの原因になることも
フィルターの汚れを放置すると、ほこりや湿気が蓄積され、カビや雑菌が発生しやすくなります。これが送風とともに部屋に広がると、不快なにおいの原因になるだけでなく、アレルギーやぜんそく、肌荒れなどの健康被害を引き起こすおそれもあります。
特に小さなお子さんや高齢者がいるご家庭では、エアコンの空気の質が体調に影響を与えやすいため、定期的なフィルター掃除が欠かせません。見た目では汚れがわかりにくくても、内部では菌が繁殖しているケースもあるため注意が必要です。
電気代が増える?知らないうちの損失
フィルターが汚れていると、エアコンは設定温度に達するまでに余計なエネルギーを使うことになります。空気の通り道がふさがれている分、無理に風を送ろうとするため、コンプレッサーや送風ファンに負荷がかかり、結果として電気代がかさむ原因になります。
見た目は変わらなくても、内部の効率が落ちていることで「いつも通りに使っているのに電気代だけ上がっている」といった現象が起こりやすくなります。電気代の節約という面でも、フィルターの掃除は有効な対策といえるでしょう。
掃除の頻度はどれくらいが適切?
「どのくらいの間隔で掃除すればいいの?」という疑問は多くの人が感じるところです。使用する季節や部屋の環境によって最適な頻度は異なります。このセクションでは、具体的な目安や習慣化のコツをご紹介します。
使用頻度が高い夏・冬は二週間に一回が目安
エアコンをよく使う季節、特に夏と冬はフィルターにほこりがたまりやすくなります。冷暖房を頻繁に使うことで、空気の流れも活発になり、空気中のほこりやチリがフィルターに付着しやすくなるためです。
この時期は2週間に1回程度の掃除が理想的とされています。もしペットがいる、窓を開ける機会が多い、部屋に人が多く出入りするなどの環境であれば、さらにこまめに掃除することでエアコンの効きも良くなり、快適な室内環境が保てます。
春・秋など使用が少ない時期は月一回程度
エアコンをあまり使わない季節でも、フィルターの掃除は忘れずに行いたいところです。使っていなくても、部屋の空気は常に動いており、エアコン内部には静かにほこりが積もっていきます。
春や秋などは、月に1回を目安に軽くフィルターを掃除しておくと安心です。使い始める前にまとめて掃除しようとすると、汚れがこびりついて手間がかかることもあるため、こまめなメンテナンスが結果的に時短にもつながります。
忘れないための習慣化のコツ
どんなに大切とわかっていても、日々の忙しさの中でフィルター掃除はつい後回しになってしまいがちです。そこでおすすめなのが、「掃除のタイミングをあらかじめ決めておく」ことです。
たとえば「毎月1日の午前中に掃除する」「月末にスマホのリマインダーを設定しておく」など、自分の生活スタイルに合ったルールを決めると忘れにくくなります。また、カレンダーに記録しておくのも効果的です。無理のない範囲で習慣化することが、長く続けるコツといえるでしょう。
フィルター掃除のやり方とコツ
エアコンのフィルター掃除は、正しい手順を知っていれば誰でも簡単に行えます。安全に、そして効率よく掃除をするために必要な準備や基本の流れ、ちょっとしたコツを順を追って解説します。
掃除の準備と安全確認
フィルター掃除を始める前に、まずは安全面の確認と必要な道具の準備を行いましょう。
最初にやるべきことは、エアコンの電源を切り、コンセントを抜いておくことです。通電したまま作業をすると、思わぬ感電や故障の原因になることがあります。
また、作業中に床や壁が汚れないように、エアコンの下に新聞紙やビニールシートを敷いておくと安心です。必要な道具としては、掃除機(できればブラシ付き)、やわらかい布、水を入れたバケツ、中性洗剤などがあれば十分です。
掃除機でほこりを吸い取る方法
フィルターを取り外したら、まずは掃除機で表面のほこりをやさしく吸い取りましょう。このとき、フィルターの網目を傷つけないように注意が必要です。力を入れすぎず、ブラシノズルを使ってなでるように掃除するのがポイントです。
表側から吸い取ったあと、裏面からも軽く吸ってあげると、ほこりが奥から浮き出てよりきれいになります。乾いた状態のほうがほこりが取りやすいので、水洗いはこのあとに行うと効率的です。
水洗いでしっかりきれいにするコツ
ほこりを掃除機で取り除いたあとは、水洗いでフィルターの細かい汚れを落とします。ぬるま湯を使うと汚れが落ちやすくなりますが、熱すぎるお湯は変形の原因になるため避けましょう。
やさしくシャワーで流しながら、柔らかいスポンジで軽くこすってください。汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めて10〜15分ほどつけ置きすると効果的です。その後はしっかりすすぎ、洗剤が残らないように注意しましょう。
洗い終えたら、風通しのよい日陰で完全に乾燥させることが大切です。濡れたまま戻してしまうと、カビや故障の原因になるため要注意です。
フィルター以外のパーツにもひと工夫
フィルター掃除のついでに、吹き出し口やエアコン本体の外側も軽く拭いておくと清潔感がアップします。ほこりやカビの付着が少しずつ進んでいくため、月に一度のふき取りだけでも違いが出てきます。
また、エアコンの上部やリモコンセンサー部分なども見落としやすい箇所です。乾いた布か、かたく絞った布でやさしく拭き取りましょう。内部の分解までは必要ありませんが、外側のちょっとした手入れが、トータルの清潔感や性能の維持につながります。
掃除時の気をつけたいポイント
掃除そのものは簡単でも、やり方を間違えると故障や逆効果につながることもあります。ここではフィルターを傷めないための注意点や、見落としがちなポイントについてまとめておきましょう。
乾かしが不十分だとカビや水漏れの原因に
フィルターを洗ったあとにしっかり乾燥させずに取り付けてしまうと、内部に湿気がこもり、カビの発生や水漏れの原因になることがあります。とくに夏場は湿度が高く、カビが繁殖しやすいため注意が必要です。
乾燥させる際は、直射日光が当たらない風通しのよい日陰に置いて、完全に水分がなくなるまでしっかりと自然乾燥させましょう。ドライヤーやストーブなどで強制的に乾かすと、フィルターの素材が劣化してしまうことがあるため避けた方が安心です。
フィルターの種類によっては水洗いがNGなものも
すべてのエアコンフィルターが水洗いできるわけではありません。なかには抗菌加工や特殊素材を使用したフィルターがあり、水で洗うとその性能が落ちてしまうものも存在します。
ご自宅のエアコンに付属しているフィルターがどのタイプかは、取扱説明書を確認するのが一番確実です。不安な場合は、掃除機での乾いたお手入れのみ行い、メンテナンスが必要なときはメーカーに相談するのもひとつの方法です。
掃除時にフィルターを破損しないための工夫
エアコンのフィルターは軽くて薄く、思っているよりもデリケートな構造をしています。掃除の際に強くこすったり、無理に曲げたりすると、枠が割れる・網が破れるなどの破損につながることがあります。
特に水洗い時は、柔らかいスポンジで力を入れすぎずにやさしくこするのがコツです。また、フィルターを取り外すときや戻すときも、無理に引っ張らず、ゆっくり丁寧に扱うことで長持ちさせることができます。
まとめ
エアコンのフィルター掃除は、見た目には目立たなくても、エアコンの性能や快適さ、さらには健康や電気代にも大きく関わる大切なお手入れです。
使用頻度が高い夏や冬は2週間に1回を目安に、比較的使用が少ない季節でも月に1回程度の掃除を意識することで、トラブルや無駄な電力消費を防ぐことができます。
掃除の手順も、電源を切ってフィルターを取り外し、掃除機や水洗いでほこりを落とすだけと、思ったよりシンプルです。乾かし方や扱い方に気をつければ、特別な技術がなくても誰でもきれいに保てます。
ついつい後回しになりがちなフィルター掃除ですが、月に一度の習慣にしてしまえば手間もぐっと減らせます。エアコンを長く快適に使うために、ぜひ定期的なお手入れを取り入れてみてください。